人種間を煽るタッチで映画を創るF.ゲイリー.グレイの世界!、


どーもっ!
お久しぶりです。久しぶりのブログ更新です。

やっと本日6月2日、待ちに待ったゲイリーグレイ監督の最新作ストレイトアウタコンプトンのBlu-rayがリリースされました!

私はもちろん購入いたしましたよ!
このストレイトアウタコンプトンの大ヒットによりゲイリーグレイはワイルドスピード最新作の監督にも抜擢されましたよね!
ゲイリーグレイの撮るワイルドスピード最新作たまらなく楽しみです。

今日はそんな彼、ブラックディレクターであるゲイリーグレイのおすすめ作品を幾つか紹介します。


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まずは最新作のストレイトアウタコンプトンの感想と共に解説をしていきます。

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2パックやスヌープドックなども出てくるのでマジでヒップホップ好き、じゃない奴でも最高に楽しめると思います。



まず本作の主人公即ちN.W.AはイージーE、アイスキューブ、ドクタードレイ、M.レン、DJ.イェラ、アラビアンプリンスの6人で結成されたコンプトン住在のギャング、ラップアーティストである。
コンプトンはアメリカはカリフォルニア州にあるスラム街などがある治安の悪い地域の一つです。

本作の内容は今となっては大物ラッパーの彼らの生き様、そして結成した理由、90年代の悪式伝統を持つアメリカを大きく変え動かした伝説的グループN.W.A.の軌跡に迫る音楽ドラマであり、マイノリティたちの生活、人種間の問題などを取り上げた映画になり、カリフォルニアの中でもかなり危険とされ、New Yorkはブルックリン、LAならサウスセントラルと共に治安の悪さが非常に高い街コンプトンで、

NWAたちがラップで成功を掴み取る姿を追った作品です。

時は今から30年前に遡る1986年カリフォルニアの犯罪多発地域として知られるコンプトンに暮らす5人の若者はヒップホップグループN.W.A.を結成し世間に歌で今のアメリカの現状をアメリカ合衆国憲法に従ってステージに上がり訴えかけます。
もちろんコンプトンは黒人同士によるギャングの戦いがあり、毎日の様に死人がでる街、、、

危険と隣り合わせの彼は不満や怒りをビートに乗せて吐き出すNWAのサウンドは瞬く間に超絶人気を集めます。

しかし、ここはアメリカ!

彼らに白人社会からの偏見や一部黒人社会からの非難が降りかかります。

挙げ句の果てにはグループの1人の弟が首を折られ殺される出来事までが起こってしまいます。

そんな彼らは怒りを胸にありとあらゆるステージに上がり歌い、訴えかけます。

徐々に知名度を上げスラム街に住んでない若者たち、及び若い世代の白人たちまでが彼らのライブに足を運んできてしまい、
ある日ステージに上がる前にステージ裏でFBIたちがNWAたちに警察を、馬鹿にした歌詞を歌うな!と言われます。

もしこのステージで歌ったらどうなるか分かるな?!と脅しまでされてしまいます。

ですが、彼らにはそんなことは関係なかったのです。
何故なら、このライブの数日前にレコーディング室から外へ出たNWAはパトカーに乗ってきた白人警官2人と黒人警官1人に無理矢理地面に伏せろ!
両手は頭に乗せろと半ば強引にやらされます。
もちろん彼らは何もしてないのに、こんな理不尽な仕打ちはオカシイと反発します。

何故警官らは彼らに、こんな真似をしたのでしょうか?
理由は簡単です。
レコーディングがある街は富裕層が住んでいる街でありスラムとは似ても似つかぬ場所にありました。

もう分かりますね。
スラムに住んでる黒人どもが、こんな富裕層街に来る理由は強盗、強奪目的と行き過ぎた判断で彼に地面に伏せろと警官たちは言ったのです。

騒ぎを聞き付けた彼らのマネージャーがレコーディング室から外にでます。
ちなみにマネージャーはポールジアマノッタ演じる白人です。
マネージャーは理不尽に地面に伏せられている彼らに立てと言い、警官たち事情を話しなんとか解放されます。

この一件があり、次のステージで俺らがされた理不尽な出来事を歌ったファック ザ ポリスを

先ほどの脅しをされた日のステージで歌ってしまうんです。
またこのファック ザポリスがカッコイイのなんのって、、体に稲妻が走るくらい痺れます!!
このシーンは半端なくかっこいいですしイージーEのラップが神です!!

ファック ザ ポリス ファック ファック!


ファック ザ ポリス ファック ファック!


ファック ザ ポリス ファック ファック!

と言うサビは頭に焼きつきます!!

そして警察はライブに乗り込み   と  言っても
警察たちもライブ会場にいることを知ってファックザポリスを歌ってるんで、もちろん警官たちは聴いてます。

そんで会場に警官の銃声が鳴り響きます。

こっから国家権力versusギャングラッパー達の闘いが始まります。

ここから先は本編をみて体験して下さい!

本当に最高なんで!
そもそもゲイリーグレイの白人と黒人の間の人種間の煽りのとらえ方が素晴らしい。

人種間の煽りと言えば同監督の交渉人、完全なる報復も緊迫した空気が流れ観るものを圧倒させます。
この2作品もおすすめです。

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軽く紹介します。
交渉人は今更説明する必要もないくらい有名な作品ですね。

ネゴシエーターであるサミュエルLジャクソン演じる黒人交渉人が身内の警官達にハメられ罪なき殺人者にされてしまい、警察署に人質をとり篭ってしまいます。

そんな中、FBIまで参戦し黒人交渉人を射殺する計画が作成されます。
黒人交渉人はそれを知り、同職のケビンスペイシー演じる白人交渉人をここへ呼べと警官らに要求します。ちなみに交渉人の人質の1人はアウタコンプトンに出ていたマネージャーねポールジアマノッタです。

そして白人交渉人versus黒人交渉人の対話劇が始まります。
いやーこれね!
凄い人種間の煽り方をしてますよ。
そもそもね白人交渉人と黒人交渉人を引き合いに話が展開していくなんで、前代未聞よ。
何故って根本的に文化が違う生き方をしてきて、尚且つ人種差別のあるアメリカで起こってるこの濡れ衣事件!!

それだけで見応えあるし問題もあるし、絶対にあり得ない描き方をしてますよ。
まさにカフカ的状況の世界と言った所ですかね。

もし、もしですよ。
まだ交渉人が、未見の方今すぐ観ることをお勧めします。
万人受けするつくりですし難しい話でもないので楽しめるはずです。。

続いて2009年製作のー完全なる報復

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こちらもゲイリーグレイの世界観が出てます!
内容は何不自由なく妻と娘と過ごしていたある日
酒浸りのジャンキー2人が押し入り強盗してきます。

そして旦那を殴り手足を縛り彼の前で妻、娘もろともレイプをし殺します。

そして助かった旦那は告訴しますが、
犯人である1人が有罪になるがもう片方の犯人はジェイミーフォックス演じる黒人弁護士との間で司法取引をした結果無罪に、、、
そして軽く2人は握手する!

その場面を目撃したジェラルドバトラー演じる白人旦那「被害者」は数年の月日を重ね穴だらけの法廷を変えるべく復讐計画を練ります。

そして復讐の年がやってきます、、、、

これから先は観てからのお楽しみという事で語りませんが、本作も非常に人種間の煽りが目立ちました。
まず弁護士と言う偉い立場の人間が黒人である事!
被害者が裕福な白人である事。
そして法制度が白人に対して不利な降り方をした事!
そして黒人弁護士と白人被害者の家庭が似ている事。弁護士には娘と嫁、被害者にも娘と嫁!

こう言った似たような家庭を持ちながら何処かしらダブルスタンダードな雰囲気を過持ち出してる所がポイントであり、ネタバレになってしまうので、
濁した説明にしますが、ジェラルドバトラー演じる白人はジェイミーフォックス演じる黒人弁護士に「これはクラヴゼウィッツの絶対戦争だ」と言い放ちます。
これを意味するのは?と最初は徹底的に仕返ししてやると言う意味かと思ったんですが、もっと深い意味がありましたね。
あまり言えませんが、邦題の完全なる報復は少し的外れなタイトルかと思います。

そんなこんなで完全なる報復をまだ未見の方が居ましたらお勧めします。
これも万人受けできる作風なのでお勧めです!

そしてゲイリーグレイの監督2作目のセットイットオフを紹介します。

SET IT OFF



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これぞレンタルビデオ屋には置いてない名作の一つですね。
名作と言ってもブラックムービーの中の名作と思ってくださいな。
この映画がソフト化されずに埃を被ってVHSのまま忘れ去られて行くなんて非常に勿体無いですよ。
何故かって⁈
そりゃーアクションはトムクルーズ出演並みのアクションの見せ場に、主演4人の美しくファンキーな9ブラックアクトレスが魅せるクライムサスペンスだからです。
それに監督は先程も紹介した様に映画 交渉人のゲイリーグレイ監督ですよ!!
面白くない訳がないってもんですよ。

物語は黒人の仲良し4人組の強盗のお話!
清掃業をしてして1日1日を生きているそんな彼女達が金に困りはじめ銀行強盗を計画してしまうんです。
そもそも何故彼女らは犯罪に手を染めたのか?と言いますと話は少し遡ってヴィヴィカフォックス演じる仲間1人は最初は銀行勤めをしていた真面目な女性会社員でした。
ある日、そこに顔見知りの黒人男性1人とその仲間数人が彼女の勤める銀行に銀行強盗として襲いに入ります。
そこからヴィヴィカフォックス演じる彼女の運命の歯車が狂い始めちゃう訳なんですよ!

結果、白人警官と白人銀行員のお偉いさんはヴィヴィカが強盗の男と顔見知りと黒人である理由でヴィヴィカを彼奴らの仲間だと思い真面目なヴィヴィカはすんなり解雇、、、

もちろんやってもいないヴィヴィカは銀行内でブチ切れ!!!
何を言っても相手にされないヴィヴィカは諦め銀行を出て行ってしまうんです。
そして昔から付き合ってた仲良し3人組と一緒に清掃員の仕事に就く事になります。

ざっくばらんに言うと、そこでもあるトラブルが起き、4人は銀行強盗をやる決意をします。

こっからがゲイリーグレイ監督の本領発揮です!

まず当時でも珍しく女性4人が主人公の銀行強盗内容ってのが新鮮ですよね。
僕が知る限りドイツ映画のバンディッツくらいじゃないでしょうか?4人以上全て女性で構成された銀行強盗団映画は!

この作品の素晴らしいところは「貧しさは怒りを生み出し、生み出た怒りは地球上の動物に矛先を決め、それは思いも寄らない悲劇を生みだす」と言うメッセージが強く出ているところです。
要は貧しさをほっとけば必ず悲劇が始まり、その悲劇を抑えることは困難であるってことですね。

本作でも職を探すのに不利な黒人女性の生き様とリアルを描いているブラックムービーの中では評価の高い破滅型クライムサスペンスですね!

本作に出ているジェイダピンケットはウィルスミスの奥さんになる人です。
彼女の芝居も本作が1番力の入ったものなんじゃないでしょうか。
そして今も変わらずガタイのいい体型を保ち続けているクイーンラティファも強盗団の1人ですが、圧倒的な演技力に脱帽します。
貧しい黒人女性の生き様を体当たりで演じていて、彼女のキャリアの中でもシカゴに続きトップクラスのお芝居をしているのでは?!
クイーンラティファと言えばTAXI New Yorkで記憶に新しい人もいるのではないでしょうか。

いやー本作の彼女の芝居を是非とも見ていただきたい。

ゲイリーグレイのクライムサスペンスは派手でアクション好きにも好まれる様なつくり方をしていて、見終わった時にはお腹一杯で気持ちよくなりますよ。

本作セットイットオフのサントラもスーパーかっこいいので、ブラックミュージックを好きになるきっかけにもなるかもしれませんね!
やはり90年代の音楽及びブラックムービーはどれをとっても最高の一言に尽きますね。

セットイットオフ、、
面白いので興味ある方は是非みて下さい。
ただソフト化されてないのでVHSを購入するかレンタルで置いてあるお店を探すしかないです。


あともう一昨かなりお勧めの作品でゲイリーグレイ初監督したFridayって映画があるんですが、日本だとVHSのみしかなくてソフト化はされておらず、僕も知り合いからVHSを借りて数年前に見たくらいで、廃盤VHSなんで入手困難なんですよ。

他にはミニミニ大作戦ブルドッグ、ビークールなど監督してます。

話をNWAに戻して

アイス・キューブ役のオシェア・ジャクソン・Jrがキューブに似ているなと思っていたら息子さんでアイスキューブの若い頃に似ていてびっくりしましたよ。

この映画でイージーEがアイスキューブにボーイズンザフットの出演おめでとう。いい感じに出来上がってたな!って言うシーンは何処かしら違和感を感じました。

うーん多分サウセントラル出身じゃないアイスキューブがサウセントラルの黒人問題を描いた作品に出たのを遠回しに皮肉ってるかのように見える間があったので、そーなのかな?と思いましたがそれはあくまでも僕の予測です。

そしてストレイトアウタコンプトンではロス暴動の引き金となったロドニーキング事件も取り上げていたのは素晴らしいですよ。

前にも紹介しましたこの記事にロドニーキング事件を詳しく書いたので良かったら覗いてください。



そろそろ終わりにしますがこの

波瀾万丈を極めたドラマ、そして全編に響き渡るストリートの苛酷さを訴えたラップは見る者の脳内に焼きつきます!


是非ゲイリーグレイの世界を体験して下さい!


そして最後にゲイリーグレイの作品ではないのですがブルックリンを舞台にした作品で弱冠19歳でメガホンした黒人監督マティリッチの作品「ストレートアウトザブルックリンを紹介します。

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こちらもVHSのみで廃盤で入手困難なんです。

僕はオークションで落札しましたが、是非見て頂きたいので紹介します。

感想から言いますと
こんな胸糞悪い終わり方をするブラックムービーもあまり見ないですよ。

これは19歳のマティリッチの目線で見たブルックリンを描いたストレートな作品で人々に訴えかけてる作品でしたよ!!

物語はとある黒人家族が辿る悲惨な話です。

主人公の黒人青年は毎日酒浸りの父親が母親に振るう暴力で母親が泣き喚く声で起きます。

父親は母親に俺は酒を飲まないとやってらんないんだ。息子も娘も学校に出さなくちゃけないし家族を食わして行かなくちゃいけないんだ。
毎日必死に白人にこき使われて働いてる俺には酒を飲む権利がないのか?といつも嫁に罵声を浴びせます、、、

そんな中青年はブルックリンから出たくて同じ心境の仲間と強盗します。

これがこの家族を破滅へと向かわせます。

ネタバレになるのでこれ以上は言いません。

この作品はサンダンス映画祭で絶賛しれ、ハリウッド俳優ら著名人からも大絶賛されました。

正に偽りなきブルックリンの現状を描いているとスパイクリーやジョンシングルトンらに言わしめました!

ニューヨークはブルックリン、ラスベガスはサウセントラルとしてサウセントラル非常な街やサウセントラルLAと言った作品も差別を描いた作品なのでお勧めします。




以上